金沢伝統の転写箔技術を提供する会社
北陸地方の一大都市・石川県金沢市は、江戸時代から続く伝統産業を今も受け継いでいる地域です。
2021年現在で計15の伝統産業が全国各地にありますが、そのなかでも長い歴史を有しているのが金箔作りです。
江戸時代は加賀藩の直轄地で、金細工を主要産業としてきました。
数少ない職人によって生み出される金箔は非常に高級で、日光東照宮の建立にも使われたほどです。
現在では市内で唯一、「カタニ産業株式会社」のみが生産をなされています。
1850年創業のカタニ産業株式会社ではこれまで培ってきた技術を、新しいサービスにも活用をされている企業です。
伝統に新たな価値を見出すという運営指針を掲げているのが「カタニ産業株式会社」で、転写箔技術を駆使したノベルティ作りを開始されました。
この転写箔とはホットプリンティングという名称となっており、色とりどりのカラーフィルムをプラスチック製品に貼り付けてコーティングをするものです。
素材そのものに直接色付けをするよりも美しい色彩を実現でいるため、昨今では陶器製品にも用いられるようになりました。
フランスに本社を構える高級食器メーカーの委託も受けており、国内だけでなく世界から注目をされる技となっているほどです。
「カタニ産業株式会社」では自社公式ホームページを開設しており、ここで転写箔の詳細な解説を目にすることができます。
金沢で誕生した職人技は新たなステップを歩んでいるといえるでしょう。
